EY-Office ブログ

東日本大震災後のEY-Office仕事を振り返ってみた

こんな時なので、以前の大災だった「東日本大震災」の後がどうだったかを振り返ってみました。ほとんどの方は東日本大震災を覚えていると思います、そして月日が流れ被災地以外は通常の社会生活に戻って行きました。

私は記憶力が弱く、色々な事があったはずですが明確には記憶に残っていませんでした。しかしGoogleカレンダーを見ると訪れた企業や打ち合わせの予定が書かれているので、ある程度は何をやっていたかを思い出せます。またRedmineの完了タスクやGitログなどもこの時期にどんな開発をしていたのがわかりました。

また今回は日本の経済状況、とくにベンチャー/スタートアップ企業への投資状況なども改めて調べてみました。

感染予防

東日本大震災の前後

2008年のリーマンショックの痛手も抜けきってない2010年末から悲劇のサービス「萌えトーク」 に書いた「萌えトーク」の開発を行い、2011年3月には限定サービスが始まりました。しかし、1年後には限定サービスのまま終了してしまいました。
またその時期は、アド系スタートアップ企業に週3日間は出向しプロダクトの開発をしていました。

東日本大震災当日は自宅で作業をしていました、東京も大きく揺れましたが我が家では被害はありませんでした、しかしTVから流れてくる東日本大震災の状況や計画停電などに不安を感じながら過ごしていました。

次々週から、またアド系スタートアップ企業に出向しはじめました。 通勤の地下鉄、海が近いオフィスに不安を感じながらも通っていました。

しかし、その年の夏くらいからからRuby on Railsの研修が少しずつ増えて行きました。

あれは第四次ベンチャーブームだったのか

下のグラフはEY-OfficeのRuby on Rails研修を受講した人の合計のグラフです。研修はRuby on Railsが話題になりだした2006年から始めていましたが、初期の受講申し込みは少ししかありませんでした。

それが、2012年始めから増えだし、アド系スタートアップ企業の仕事は減らしてもらったのですが両立は難しくなり、2012年秋にはスタートアップ企業の仕事は辞める事になりました。

EY-OfficeのRuby on Rails研修

その後数年は、いつかのスタートアップ企業や大手コンピュター企業系列のSIerなどで、Ruby on Rails研修を中心に仕事をしていました。もちろんその間も小規模な受託開発は行っていましたが・・・・

ネットで調べた情報では、2013年くらいから第四次ベンチャーブームが始まったそうです。多くのネット系スタートアップ企業がRuby on Railsを採用したので、EY-Officeの教育の需要も増えたのですね。

2015年くらいから、Ruby on Rails研修が伸びなくなったのは、明確なデータはありませんが

  • Ruby on Railsという技術がコモディティ化し、入門レベルの知識はネットからじゅうぶんに得られるようになった
  • オンラインスクール、ブートキャンプ教育など多数のRuby on Railsを教える企業が増えた
  • SPA(JavaScriptで全UIを構築する技法:single-page application)、マイクロサービス(Ruby on Railsのような単一アプリケーションではなく、複数の小さなサービスで構成する技法)などの新しい技術・技法が採用されだした

などでしょうか。

まとめ

検索すると、東日本大震災を期に起業された方のブログが多数あります、また 東日本大震災が開業行動に与えた影響 − 震災をきっかけとした開業を中心に − (PDF) のようなレポートもあります。 東日本大震災は安定志向な日本人のメンタリティーを揺さぶり、スタートアップ/ベンチャー企業の増加に影響を与えたようです。

新型コロナウイルス感染症は直ぐには収まらないかかもしれませんが、いつかは解決されます。 コロナ以後の理想的な未来像 に書いたように、その時は昭和を引きずった今の日本とは違う世界になっているかも知れません。

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EY-Office代表取締役
・プログラマー
吉田裕美の
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