最近、スタートアップが鍵:人口5000万人に減っても2倍豊かな「日本4.0」を作る という記事が話題になってるようです。
この記事は Coral Capital というベンチャーキャピタルのブログに書かれています、私も読んでいろいろと思うことがあったのでブログを書いてみました。
記事の目次
スタートアップが鍵:人口5000万人に減っても2倍豊かな「日本4.0」を作るは力作で、以下のような章に分かれています。
かなり長いので、前半のイントロ / 日本の経済史と、後半のスタートアップの役割に付いてに分けて読んでも良いかなと思います。
- 少子高齢化でも生産性を上げれば豊かになれる
- 日本が今後豊かになるにはどうすべきか
- デジタルとAIで生産性を上げる
- 日本経済「停滞」は1000年の歴史上3回目
- 日本のアップデート=キャッチアップだった
- 江戸=日本1.0、明治維新=日本2.0、戦後=日本3.0
- ちょんまげを切って近代化した明治期の「日本2.0」
- 世界で他に例がない強烈な高度経済成長「日本3.0」
- 日本人の特技は、全く新しい発明より「カイゼン」
- デジタル革命の2周目で日本が勝つ理由
- 日本4.0にスタートアップが欠かせない5つのワケ
- 新しいすり合わせを高速に行える
- 失敗をアウトソースするPPPの重要性
- SaaSが中小企業の資本装備率を上げる
- しぼむ研究開発に予算をつける
- スタートアップで資本主義を活用する社会にできる
- スタートアップを大きな「村」にしよう
- 日本は豊かになる、鍵を握るのは起業家
私は、経済や歴史、スタートアップ企業の専門家ではないので、内容に付いての言及は行いませんが、色々と発見があるので多くの人に読んでほしいです。
この記事を書いた西村 賢さん
この記事を書いた西村 賢さんがITmediaに在籍されていたころに、私もITmedia向けにちょっと変わったLisp入門などの記事を書いていた事もあり、何度かお話した事がありました。その後もRuby関連のイベント等でもお会いしていました。
西村さんの印象は、聡明で、技術の本質なつながるような質問をされる方でした。書かれた記事も、技術のエッセンスをわかりやすくまとめていると思いました。
記者からベンチャーキャピタルに移った西村さんの立場はジャーナリストが優秀なベンチャーキャピタリストになれる理由に書かれています。
私の履歴とスタートアップ
さて、私の過去の履歴に付いては自己紹介に書いていますが、最初に入った会社の仕事内容は、過去の話シリーズ(2) 組み込みシステムの開発に苦戦に書きました。
この会社はJTC(Japanese Traditional Company)な中規模な製造業でした。
- 独自の機械を設計できる技術者、デジタルはもちろん高性能なアナログ回路も設計できる技術者、それらを制御するソフトウェアを開発できる技術者、さらにそれらを実装できる製造部門のある、かなり難易度の高い計測機や工場設備などが作れる会社でした
- ただし自社ブランドで販売しているのもはなく、大企業の工場や販売を行う商社等の注文に応じて毎回、新たな製品を、苦労して作ることが多かったです
- しかも単品生産が多く、利益が出ず給料が安かったです。 辞めて転職されるか方の理由も、給料の安さが一番の理由でした😅
- しかし難易度が高いものを作れるのは、技術者にはやりがいがあったので、安月給でも長年つとめている方もいました
- 経営層の方は、技術にも営業にも感心のない総務系(?)の方でした
そして、会社の先輩の友人がスタートアップ企業(当時はベンチャー企業と呼ばれてました)を起こしていて、そこに先輩が転職するということで私も付いていきました。
そのベンチャー企業での話が過去の話シリーズ(3) 転職しベンチャー成功ストーリーを体験などです、またそのベンチャー企業は電気系CAD業界だったので最先端のCADを作っているシリコンバレーにも何度も訪れたり、アメリカ人と仕事をしたりしました過去の話シリーズ(8) シリコンバレーからの影響。ここで私にはベンチャースピリットがインストールされました。😁
- この時代まだ日本にはベンチャーキャピタルはありませんでした。初期段階は社長が親戚から資金を借りていたようです(?)
- 最初の製品がやっと動き出した頃、資金が足りなくなるという噂が開発者の耳にまで届き、ドキドキした事もありました
- 運良く最初の製品が大成功し、その後は通常の銀行融資で会社が回っていたようです(?)
- しかし会社組織が未熟で、運転資金がショートしそうになった事もありました
- 私は途中で退職しましたが、最終的にこの会社は倒産しました。ただし部門毎に切り分け、付き合いのあった会社に引き受けてもらったので、社員が路頭に迷う事はありませんでした
このように、JTCを経験し、スタートアップ企業で働き、2001年に独立しました(過去の話シリーズ(最終回) EY-Office設立)。
EY-Office自体はスタートアップ企業ではありませんが、たくさんのスタートアップ企業の仕事をお手伝いさせてもらいました。
現在、LINE、楽天、メルカリなど社会に根付いたスタートアップ企業も生まれましたが、スタートアップ企業はネットの世界が中心で、それ以外の世界はJTCが主流なように思えます。
ネット以外の世界でのもスタートアップ企業が成功するように起業家をサポートするベンチャーキャピタルは非常に重要ですね。
EY-Officeは、新しくビジネスを始める方むけのソフトウェア開発事業を始めます! に書いたように、今後もスタートアップを含め、新しくビジネスを始める企業をソフトウェア開発で支援して行きたいと思います。