EY-Office ブログ

リスキリングに付いて考えてみた

最近リスキリングという言葉をよく聞くようになってきましたね。

🐿️リス・Killingじゃないですよ、Reskilling (Re・skill・ing)です。なぜ日本でこの言葉が使われだしたのでしょうか? リスキリングとは - 経済産業省(PDF) このへんが元なのでしょうか ???

このドキュメントを読んでいたら、EY-Officeは既にリスキリング教育を行っている事に気が付きました❗
その教育に付いては「他業種エンジニアをソフトウェア・エンジニアに転向させることは出来るのか」に書きました。昨年秋から今年はじめまで数回、ある大企業で実施しました。

ReSkilling

リスキリングは上手くいくのか?

他業種エンジニアをソフトウェア・エンジニアに転向させることは出来るのか」の研修では、主に機械系・エンジニアをソフトウェア・エンジニアにリスキリングする教育でした。

この研修を受けた方がこの企業の中で上手くソフトウェア・エンジニアになれたのかは社外の私には知り得ませんが、研修期間のフィードバックを通じた感覚では、大部分の方はなれたのではと思います。

さて、今回は教育を通じてソフトウェア・エンジニア、プログラマーに成れそうもない方に付いて書いてみたいと思います。

そもそも、プログラミング教育は必要なの?

ご存知なように、プログラマー(ソフトウェア・エンジニア)は大学のコンピューター・サイエンス学科を卒業した人でなくてもなれます。私が過去にお会いした優秀なプログラマーには文系学科出身者や大学を出てない方もいます(ただし、全体的には理工系や数学系の大学を出ている人が多いと思われます)。

またソフトウェア・エンジニアにもいろいろな仕事があり、難易度の高いコードを書くようなプログラマー以外、どのようなシステムを作るのか考え、それを社内や発注主にオーソライズする人、開発プロジェクトが上手く行くように管理する人など・・・たくさんの職種があります。

しかしソフトウェア開発の業界は、まだ若く、すごい勢いで発展しているので、他の産業に比べると業種の分離(たとえば設計と実装)がきれいにはできていません。このような現状ではソフトウェア開発に関わる人は、多少なりともプログラミングを知っている・経験している必要があると、私は思います。

プログラマーに成れそうもない人

今までの教育を行ってきた経験では、プログラマーに成れそうもない人には以下のような人がいると思います。

1. 自分で考える事が嫌いな人(1)

プログラミングでは数行のコードを書くにも、よくよく考えてコード書き、試し上手く行かなければ、原因を考え、修正を行いながら書いて行きます。

しかし、世の中にはコミュニケーション力が非常に高く、自分のわからない事は同僚に教えてもらいながらプログラミングの演習を行う人がいました。

このような方は高いコミュニケーション力を生かせる仕事に付いた方が世の中のためになると思います。

2. 自分で考える事が嫌いな人(2)

また自分で考える事が嫌いな人の別パターンとして、デバッグ方法の全てのパターンを教えてほしいなどと言う方がいました。バグの原因を考え追求するのではなく、受験勉強のように正解のパターンを覚えるのが好きなのでしょうか。

また、Google検索に教えてもらえば良いと思っている人もいますね。

3. 一度習えば、もう勉強しなくてよいと思っている人

ソフトウェア開発業界の難しさとして、毎年のように新しい技術や方法論、プラットフォームが出てきます。10〜20年に一度くらいですがスマフォのように人々の生活を大きく変えてしまうようなものも現れます(次はAIでしょうか)。

しかし、世の中にはプログラミングは各種の資格のように、一度勉強し習得すれば、その後は勉強が必要ないと思っている人がたまにいます。

4. プログラミングを理解した上でやりたくないと考える人

しっかり研修は受けプログラミングの難しさに触れた上で、これは自分のやるべき仕事ではないと判断する人もいます。

どの仕事も面白さと辛さがあると思います。プログラミングに面白さを感じない人は早めにやめた方が良いかもしれませんね。

まとめ

プログラミングには難しい部分もありますが、特別な才能や血のにじむような努力を積まなくてもプログラマーにはなれると思います。ただし新しい産業であり、プログラミングにふれる機会が無かっただけ、という人が大多数だと思います。

今回のリスキリングがはやり、プログラミングにふれる人が増える事を望んでいます。

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