EY-Office ブログ

OSSも開発資金が必要だね(OSS Startup)

EY-Officeは設立した当時から、OSS(Open Source Software)をメインに使ってお客様のシステムを作ってきました。当初は Perl PostgrSQL, Linux, Strutsなどを使っていました。その後はRuby, Ruby on Railsを使ってきました。

最近は、React, Apollo GraphQL, Next.js, TypeScript, Node.jsなどメインに使っています。ブログもApollo GraphQLの記事を多く書いていますね。そこで気が付いたことを書きます、

OSS Startup

以前のOSSのイメージ

私がOSSに付いて持っているイメージ、たとえばRubyは、プログラミング言語の知識、歴史に詳しく、独自の哲学を持つまつもとゆきひろが趣味で開発を始め、ネットで公開したプログラミング言語です。
その素晴らしさから広く使われるようになり、優秀な開発者も開発に加わり、コミニュティーも世界中に広がり現在にいたったOSSです。

もちろん、MySQLのようにOSSライセンスと商用ライセンスの2つのライセンスを持つ有名OSSも昔からありましたが。
多くのOSSは、趣味や、仕事(研究)の上で開発したソフトウェアのなかで汎用的があるものが公開され、その後は金銭(商用)をメインの目的ではなく、進歩してきたものが多いと思っています(私個人の理解です)。

Apollo GraphQL, Next.js …

ところが、最近よく使っているApollo GraphQL, Next.jsなどは、OSSですが特定のスタートアップ企業がメインで作っています。

Apollo GraphQL Server等を作っている、Apollo Graph Inc.はApollo GraphQL Server等の商用サポートの収入で運営されている会社です。

Next.jsを作っているVercel Inc.Edge computing (フロントエンド用のクラウド)を 提供する会社です。Next.jsはVercelのサービスを使うきっかけになるソフトウェアです。

両社ともベンチャーキャピタルから潤沢な資金提供を受け成長中のスタートアップ企業で、OSS公開しているソフトウェアの開発も活発の行われています。たとえば next.jsのGitHub commit数グラフを見るとても活発に行われています。

両社のように、開発者をユーザーとするソフトウェア・サービスでは自社ソフトをOSSにすることで、ユーザー(開発者)の活発なフィードバックを得ることが出来、しかもコミュニティも形成できるなどのOSSの良さを取り込んでいると思います。

まとめ

ReactもFacebook(Meta)という大企業がメインで開発しているOSSです。Reactのアップデートをみていて関心するのは、Reactの基本的な部分の開発もしっかり行っている事です。以前かいたReact18の記事のように、Virtual DOMを再実装し、UI/UXの向上に努めている点です。新機能だけではなく、基本部分の改善を行うので一見地味ですがソフトウェアの寿命を長くするには非常に重要だと思います。

今後はApollo GraphQLやNext.jsのようにベンチャーキャピタルから潤沢な資金を得ながら、OSSを会社の中核に据えた企業もどんどん増えて来るのではないでしょうか。

OSS開発者のみなさま、本当にありがとうございます🙇‍♀️

- about -

EY-Office代表取締役
・プログラマー
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