EY-Office ブログ

Docker時代のAWSの学び方

Docker時代のAWSは難しい ^^); に書いたように、AWSでDockerベースのアプリケーションを運用するために色々と調査・勉強・評価を繰り返しました。
その経験から、AWS、Dockerベースのアプリケーション環境を構築・運用できるような知識を効率よく勉強する方法をまとめてみました。

AWSの学び方

技術的な概要を知りたい場合

AWSには驚くほど多数のサービスがあります。しかもEC2,ECS,EKSのような略語ばかりです、またCloudFormationのように略語ではない名称も意味不明なものが多いです。

このサービスは何なだろう?このサービスが自分の求めているものかな?と思ったときに調べる方法ですが、Googleで検索するとAmazon AWSの公式ページが上位に表示されるかと思います。

AWS公式ページには、マーケッティング的な概要、特徴、料金・・・ページと、〜とはという技術的ドキュメントが出てくると思います。しかし、この技術的ドキュメントは判りにくいのです!
公式ドキュメントなので厳密に書かなければいけない、論文のようなスタイルで書かれているので読みにくい、まれに誤訳や不適切な翻訳がある・・・などなど・・・

ということで、技術的な概要を知りたい場合は、最初にAWS公式ドキュメント以外を見たほうが良いでしょう。ただし公式ドキュメント以外は玉石混淆なので、1つのドキュメントだけではなく複数のドキュメントを読んでください。

今回読んでみて良い情報が多かったのは、AWSに強いSIer「クラスメソッド株式会社」のDevelopersIOでした。またAWSのドキュメントでもAmazon Web Services ブログは判りやすい記事が多くありました。

学びたい場合

さて本格的に学びたい場合ですが、

1. AWSの基本を押さえる

以前も書きましたが私は長年AWSを使っていましたがEC2やS3程度だったのでIAMなどの基本概念を軽んじていました。しかしDockerベースの環境を作るにあたり、これらの基本の上に構築されたECS等を試すさい直ぐに行き詰まり、IAMやVPCなどの基本を改めて学び直しました。まずAWSの基本概念を学んでおいた方がその後の学習がスムーズになると思います(やや退屈な内容かもしれませんが)。

それらの取得方法ですが、

書籍

AWSの入門書はたくさん出ています。最新のサービスまで書かれている日本語書籍はないですが、AWSの基本を学ぶには少し古い本でもよいので、AWSの入門書籍を一読すると良いと思います。
アカウントと権限管理のIAMや、AWS内の仮想ネットワークVPC、セキュリティーグループは重要だと思います。また多数のサービスの概要がある程度学べるのも書籍の良いところだと思います。

オンラインスクール

ただし、インフラ系(Linux/Unixやネット)に慣れていない方がいきなりAWSを扱うのはかなり難易度が高いと思います。
思わぬこと(知っている人からは当たり前な事)で行き詰まることがあります。そのような方には質問できるオンラインスクールが良いかもしれません。

2. 実際に試してみる

インフラ系は実際に0から自力で作ってみないと学べないところが多いと思います。DockerベースのAWSインフラは複数のサービスを立ち上げ、接続して作ります。これらの接続にはVPCやIAMが大きく関わります。また上手く行かないときに調べる方法を学んでいく必要があります。

さて、自力でインフラを作って行くと行き詰まる事があります。そのさいの対応方法ですが、

英語情報

エラーメッセージや問題点をGoogle検索すると思いますが、日本語情報だけではなく英語の情報もみてください。できれば検索のキーワードも英語にしてください(英単語の並べるだけでOKです)。
英語情報の量は日本語情報より桁違いに多く、質の高いものも多いです。またAWS CopilotのようにオープンソースのサービスではGitHub Issuesに問題点の情報が英語で共有されています。

Ask an Expert

以前AWSが運営するコワーキングスペースAWS Loftにあった無料相談コーナーAsk an Expertがオンラインで実施されているようです。Ask an Expert コーナーがオンラインで復活!

ある程度自力で解決を試みても上手く行かない場合は利用してみるのも良いかと思います。

おまけ、課金

個人でやっている場合(会社でもそうかも知れませんが)、課金は気になりますよね。
幸いな事にAWSは時間課金なのでたくさんサービスを作っても、正しく削除するばそれほどのお金はかかりません。

サービスによっては削除(終了)以外に停止できるものがありますが、停止中にも課金されるサービスもあるので注意してください。
また、AWS Copilotのようにたくさんのサービスを一気に作ってくれる機能もありますが、これらのサービスの削除が何らかの理由で完了せず課金される事もありますので注意してください。

試している時は、毎日マイ請求ダッシュボードを眺めことをお薦めします。思わぬ課金がないかチェックした方が良いと思います 😎

- about -

EY-Office代表取締役
・プログラマー
吉田裕美の
開発者向けブログ