ひさしぶりに昔話を書きます。2015年ころある会社で、有名スマフォゲームの攻略アプリの作成に関わりました。
詳細は書けませんが、私が担当したのはiOSアプリ開発、バックエンドのRuby on Railsサーバー開発です。Android版アプリは他の開発者が開発しました。
数ヶ月間のプロジェクトでソフトは完成しテストも行いましたが、Apple Storeへの審査時点で問題が発生し、経営層の判断からリリースは見送られました。開発費用は頂けたのでEY-Officeとしては問題ありませんが苦労して作ったアプリがリリースされなかったのは寂しいものです。
iOSアプリ
この時点ではSwiftは発表されていましが期尚早感があり、Objective-Cで作りました。(Objective-Cで作った最後のアプリかもしれません 😊)
画面そのものはお見せできませんが、ぼかした画像を以下に置きました。
画像からわかるように、ゲーム風デザインの画面です。ベテランのデザイナーさんがデザインした画面デザインをもとに、バックグラウンドやボタン、ダイアログ・・・等にたくさんの画像を貼り込み、Storyboardの面倒なレイアウト調整に苦しみました。
アプリ自体はシンプルなものですが、このような凝ったデザインへの対応は良い体験でした(今となってはそう思います😊)。
バックエンド
このシステム用にRuby on RailsでAPIサーバーと管理コンソールも開発しました。スマフォ用APIサーバーはRuby on Railsのコントローラーではなく、GrapeというREST API用フレームワークを使いました。ただしモデル(RDB)や管理コンソールはRuby on Railsをそのまま使っています。
Androidアプリは外部の人に作ってもらっているのでAPIサーバーの仕様書をちゃんと作って渡していましたが、仕様書作成はRSpec実行するとMarkdownの仕様書が作成されるAutodocをカスタマイズして使っていました(Autodocは良かったので次の案件でも使いました)。
さらにバックエンドは有名なスマフォゲームにAPIで接続されていました。この部分も開発後、スマフォゲーム会社の開発者と接続テストを行いました。
なぜリリースされなかったのか
これも詳細は書けませんが、1つはApple Storeの審査ポリシーが大きかったと思います。Apple Storeの審査はアプリのビジネスモデルについて異議を唱え、審査を落とす事があります。このアプリもなかなかApple Storeの審査が通りませんでした。
このアプリではゲーム攻略コンテンツ等を購入できます、同時にスマフォゲーム内で使えるアイテムが手に入ります。考え方によってはアイテムを餌にコンテンツを売っているようにもみえます。
購入プロセスはAppleのアプリ内課金を使っているので問題はありませんが、このようなビジネスモデルを理由にApple Storeの審査が通りませんでした。この時点ではApple Storeの審査ポリシーは公開されてない事が多く、開発し申請してみないと判らないというリスクがありました。
後半では審査が通るようにいろいろと変更を加えたりしました・・・ しかし、本質的にこのアプリのビジネスモデルはApple Storeとは相容れないと考えられるので、経営層の判断でこのアプリのリリースは凍結されました。
再度書きますが、苦労して作ったアプリがリリースされなかったのは寂しいものです。😢