タイトルに釣られ、ホームページの値段が「130万円」 と言われたんですが、これって相場でしょうか? を読んでみました。
EY-Officeではホームページの作成ビジネスは行っていませんが、一般の人からはホームページとWebシステム(アプリ)の違いは判りにくいものかもしれませんね。
昔はホームページは安くできた
インターネットが広まり出したのは1995年くらいからでしたが、この時期はホームページを作るためのは情報が少なく一部の人しか作れませんでした。
しかし2000年くらいにはHTMLやレンタルサーバーの情報が、書籍や雑誌、ネットで充実してきました。またホームページを安価に置けるレンタルサーバーが現れたり、掲示板のような簡単なシステムもレンタルサーバーがPHPをサポートしたことで安易に実現できるようになりました。
この時代になると趣味でホームページを作る人も増え、アルバイト感覚の安い値段でホームページを作ってくれる人や会社が現れました。HTMLが書け、Photoshopなどが使え、レンタルサーバーやネットの知識が少しあればホームページ作成は始められたのです。結果としてホームページ作成費用も安くなって行きました。
今どきのホームページは安くできない
しかし、2010年くらいからは時代が変わってきました。
スマフォ
2007年にiPhoneが発表さ、2008年にはAnroid、2010年にはiPhone4やiPad(タブレット)も登場しました。
それまではPCの画面サイズ(例:1024x768ドット)に合わせてデザインすれば良かったものが、色々な解像度のデバイスで正しく表示できる必要があります。しかもスマフォは縦向・横向でも表示できる必要があります。
現在はレスポンシブデザインとして情報やフレームワーク等が一般化しましたが、多数のデバイスで正し区表示できるHTMLを書くのはそれでも難しいですよね(現在でもたまにiPadで端が欠けるサイトなどがありますね)。
SEO
古くはホームページの知名度を計る手段がありませんでした、しかしGoogle等の検索エンジンが一般化すると、知名度が判るようになりました。
2005年にGoogle Analyticsが登場しホームページ内でのアクセス情報も判るようになり、SEO(検索エンジン最適化、Search Engine Optimization)が盛んに行われるようになりました。
現在Googleは、HTMLの正しさ、スマフォ対応、応答速度なども評価されるでSEOは小手先のテクニックではできません。
そして、311(2011年)以降TwitterなどのSNS(Social Networking Service)が普及し、ホームページはSNSを含めたマーケッティングも必要になりました。これには技術的な情報だけでなく、マーケッティング等の知識も必要になりました。
その他
- サイトの構造や使い勝手などのユーザーエクスペリエンスも上げなければいけません
- さらに、企業サイトでもブログ等をもうけ定期的なコンテンツの更新するオウンドメディアも必要になりました
- 高速なコンテンツ配信を行うには、CDN (Content Delivery Network) なども使わないといけません
- もちろんセキュリティーは重要です、各種ソフトウェアを正しくメンテナンスする必要があります
まとめ
昔の安いホームページ制作費の会社もまだ残っていますが、今どきのホームページが作れるかは疑問です。今どきのホームページを本気で作つくろうとすると色々な専門家が必要になるので、けして安くはできないのです。
しかし、現在ネットはリアルと同じ、いやリアル以上の存在になりつつあります。
その中でホームページは 、単なるチラシ・宣伝ビラから、店そのもの(店頭)になっているのです。
そしてWebシステム(アプリ)も同じですね、既存の仕事を効率化するだけではなく、システムをベースとした仕事のプラットフォームに変化して行くべきですね。