今回は技術や教育の話ではなく個人的な感想や思い出を書きます、今年はアポロ11号が月面に着陸してから50年だそうです。
NHK-BSでもたくさんのアポロ計画に関わる番組が放送されていたので録画を見ました。
50年前のコンピュータ
アポロ宇宙船に搭載されていた アポロ誘導コンピュータ は16bitプロセッサでクロック約2MHz、メモリー約76Kbte というとても非力なコンピュータでした。NASAの地上センターで使われていたコンピュータは明確な資料を見つけられませんでしたがIBMのメインフレーム 32bitプロセッサでクロック14MHz(?)、メモリー約8Mbyte(?) らしいです。
なんと当時のメインフレームは、初代iPhone(iPhone2G)、32bitプロセッサでクロック620MHz、メモリー約128Mbyteと比べても圧倒的に性能が低いものでした !
50年間でコンピュターの性能が飛躍的に伸びたことがわかります。
アポロ誘導コンピュータもIC(チップ、LSI)が使われていました。アポロ計画の中で小型のコンピュータを作る事が急務で、この時代にICが生まれた事が現在のIT・ネット時代を生むきっかけだったわけです。
女性プログラマー
NHK-BSで見たアポロ計画番組には、当時NASAで働いている 女性プログラマー マーガレット・ハミルトン が取り上げられていたことが嬉しかったです。
IT・プログラマー業界は圧倒的な男性社会ですが、マーガレット・ハミルトン のような偉大なプログラマーが何人もいることを知ってもらいたいです。
ケネディ宇宙センター
昔いたベンチャー企業の米国支社がフロリダにあり、支社長の家族とケネディ宇宙センター に行った事があります。
もうスペースシャトルの時代でしたが見学コースをバスでまわると、アポロのロケットや管制センターも展示されており見学バスに乗っていた親達が大いに興奮していましたが、スペースシャトル世代の子供達がキョトンとしているのが面白かったです。
しかし最も記憶に残っているのは、最初に大きなホールで見せられたスペースシャトルは安全ですという動画です(一つ前のチャレンジャー号爆発事故があったのですが、対策のされた次のスペースシャトルは安全ですという宣伝)。
その中でみた、スペースシャトルから映した地球の姿でした、地球は青くとても美しい星でした。
巨大なスクリーンに打ちし出される高精細な地球の姿は、地球という星が 一つしかない、かけがえのない美しい存在なのだとわからせてくれるもので、深く深く感動しました。