今年はお正月休みが長かったのでEY-Officeの開発支援サーバーをさくらのクラウドからAmazon Lightsailに移設しました。
EY-Officeの開発支援サーバーは主にプロジェクト管理のRedmine と Git Repository管理の Gogs 、さらにいくつかのツールを動かしています。そして今までに何度かサーバー/サービスを移設して来ました。
開発支援サーバーは特別な機能や高い性能が要求されるものではなく安定して使える事が重要だと思います、それを移設する事にはどんな意味があるのでしょうか?
私が考える意味は、
- 使用料金が安くなる
- 性能が良くなる
- 使っているソフト/サービスの見直し
- 新たなサービスを体験できる
コスト
使用料金は さくらのクラウドの ¥1,944/月 から $5/月に下がりました。Lightsailは定額に含まれるデータ転送量を超えるデータ転送には課金されますが開発支援サーバーの使い方では、0または少額だと思います。
またサーバーの性能が良いのか、Redmine等の反応は以前より快適です。
ソフトの見直し
以前はGitRepositoryの表示・管理には Rubyで書かれた ginatra を改造したのもを使っていましたが、今回はいくつかのソフトを評価し Goで書かれたGogs に変更しました。GogsはGitHub同等の機能を持っていて EY-Office での使い方にはオーバースペックですが、軽快に動作するので採用しました。
また、構成管理ソフト(ソフトのインスール・設定の自動化ソフト)は以前は Chef を使っていましたがメンテナンス出来てなかったので、今回はシンプルな Ansible で作り直しました。
新たなサービス
今回利用したサービスAmazon LightsailはAmazon Web Services(AWS)が提供するVPS(仮想専用サーバ)です、AWSといえばクラウドサービス EC2が有名ですが、LightsailはEC2ほど柔軟な構成やスケーラビリティはありせんがシンプルな構成のサーバーが安価で利用できます。さくらインターネットもVPSを提供していますが Lightsail の方が安価です。
LightsailはEC2のように比べ出来る事が限られているのでコンソールがシンプルで使い易いと感じました。またLightsailで作った環境を性能の高いCPUへアップロードしたりEC2へ移行したり出来るようなので、お客様システムの初期サーバー等で利用する事も出来そうです。
以前 さくらのクラウド を使っていたのも、お客様のサーバーとして使うのに適当かを調べる目的もありました。サーバー/サービスは実際に使ってみないと使い勝手やトラブル対処方法など判らない事も多いので、お客様のサービスに使うには自社の開発支援サーバーのようなものを動かすことは良いベンチマークになると思います。