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モバイルファーストについて思うこと

モバイルファーストという言葉がありますよね。IT用語辞典のモバイルファースト には 「モバイルファーストとは、主にWeb開発において、PC版に先行してモバイル版から開発する手法、またはコンセプトのことである。」とあります。私たち開発者も今ネットサービスを作るならまずiPhone、Androidアプリの開発を先行し、PC向けのWebは後回しで良いという開発の優先順位やUI/UXの問題だと思っていました。

モバイルファースト 画像はイメージです

しかし、先日 NewsPicksの「アリペイ」の記事 (有料記事なので登録の無い方は最初しか読めません) を読んでいて、これこそ本当のモバイルファーストだ! と思いました。

「アリペイ」は中国最大のスマフォ(電子決済)決済サービスで、アリババグループの子会社アント・フィナンシャルが運営しています。また、アント・フィナンシャル社は「アントマイクロローン」という融資(ローン)サービスも運営していてスマフォを操作だけで簡単に融資の申し込みが出来ます。

申し込みがサーバーに送られると、AI が申込者の過去のアリペイでの支払金額や支払状況を調べ、瞬時に融資の可否が決定され、許可されればスマフォのアリペイアプリにお金が送金されるスマフォ時代の融資サービスです。

従来、融資を受けるというと銀行などのカウンターに行き申し込み、後日可否結果が連絡されるという形態でした。ネット上からPCやスマフォで出来るサービスを使えば銀行に行く必要は無くなりますが、可否結果を待つのは同じでした。

スマフォという手軽デバイスから利用できてもサービス(ここでは融資)が受けられるまで時間がかかるようでは、まだスマフォに対応していないのかも知れません。
ショッピングのように物が届けられるサービスはまだ難しいですが、電子書籍が購入後すぐに読めるように単なる情報でしかないお金が瞬時に借りられてるサービスこそが、モバイルファーストの本質なのだと思いました。

モバイルファーストとは開発の優先順位やUI/UXの問題ではなく、サービス全体がスマフォ時代の手軽さ・速さに対応するという事なのです。

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