今回は最終回です。今までCADのベンチャー企業での開発経験に関して書いてきました、色々なプロダクトを開発したり、慣れないながらもマネージャーも経験させてもらいました。しかし、このまま企業の中で働いて行くのが良いのだろうかと思うようになりました。
大学を出て当たり前のように就職しましたが、そももそ会社のような組織の中でいきて行くのは得意ではなかったし、
- PCの性能が急速に伸び、個人で買えるPCで十分に仕事に使えるようになった
- LinuxやWindows NTなどの安定したOSも使えるようになった
- 低価格でインターネットに接続出来るようになった
などの技術の発展で、会社という組織にいなくても開発の仕事を行えるようになりました。
また、シリコンバレーでの体験 から新しい事に挑戦する勇気を得られた事もあり、独立したソフトウェア・エンジニアとしてやって行こうと思うようになりました。
しかし、 本当に独立してやっていけるのか? という不安は大きなものでした。ベンチャー企業で開発していたのは CADのコア部分などライブラリーやフレームワークのような基盤部分が中心でしたので、急成長しているWeb(ネット)業界でやっていけるのかかなどの不安もありました。
そんなとき、趣味のワイン会で知り合ったネットベンチャー企業の経営者から、立ち上げ中のビジネスのシステムの一部をアルバイトで作らないかという話をもらい、初めて使うPerl言語でCGIを作って納品しました。納品したソフトはネットベンチャー企業のエンジニアからの評判も良く、だいぶ自信が持てました。
そしてCADのベンチャー企業は辞め、有限会社 EY-Office を設立し、知り合い等を通じて得た Web系の仕事を行うようになりました。
その後は、Shibuya.pm や Seasarプロジェクト 、Rails勉強会@東京 、 横浜iPhone開発者勉強会(yidev) などのOSSコミュニティや勉強会を通じて色々な方と知り合い、一次受けSI企業や人材派遣会社に頼らず、EY-Officeとして開発や教育の仕事が行えるようになっていきました。