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過去の話シリーズ(7) SIの難しさ、リーダーの難しさ

自己紹介シリーズ第7弾です。 前回の ラスターCADで書いた、図面ファイリングシステムは何社かに導入されましたが、みな要望が違いました。
ある会社はラスターCADを使い過去の図面を再利用する事が重要でしたが、他社では製造工程に合わせて図面を印刷する事が重要、またある会社では大量の紙図面をいかにシステムに効率良く入力するかが当面の課題でした。

Raster CAD 画像はイメージです

それらの要望に対応するために、その会社毎のソフトを作り込んで行きました。また大手製造業では図面の台帳はホストコンピュータで管理されている事が多く、それらと間接的に連携するシステムを作ったり、いわゆるSI(System Integrator)的な開発を行っていました。

私はここに書いているようにSIerで働いた事はありませんでしたので、お客様の本当の要望をつきとめたり、実現プランを考えそれをお客様にわかるような形で提案するなどのスキルや、お客様との交渉などのスキルが全くなく非常に苦労しました。

さらに社内には開発者も増え、年長だった私は図面ファイリングシステムの開発のリーダー(課長)になりました。 お客様毎にシステムを違うので担当者を決めて担当してもらいましたが、担当者だけでは上手く行かない(行きそうもない)場合は、私も打ち会わせや開発に参加しましたが、このようにチームのメンバーをまとめて上手くやっていくためのスキルも極めて低く苦労しました。

メンバーや担当の営業マンに助けられながらリーダーという不向きな仕事を続けました、またお客様も東京以外が多く出張も多くなりました。そんな生活を送るうちにお腹がいたくなるようになりました。ある先輩社員に聞いたところ軽い十二指腸潰瘍ではないかと言われました、その方は以前の会社で十二指腸潰瘍になってしまったそうです。その方の忠告に従い規則正しい食事を取り、サクロンを飲むことでお腹の調子はだいぶ良くなりました。
最終的には、新しく始めたインターネット上で生体認証を行う部門に移り、リーダー(管理職)から外れ一開発者に戻れました。

辛い経験でしたが、お客様の望むシステムを作る事を体験したのは現在の開発業務なつながっていますし、管理職を経験した事も教育事業には役だっているのかと思います。

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