最近のサービスはスマホを中心に行われていますが、サービスで使われるデータやスマフォで作られた情報は一括でサーバーで管理される事が多くなっています。このサーバー側は BaaS (Backend as a Service) または mBaaS (mobile Backend as a Service) などのサービスが使われる事が増えています。
EY-Officeでは、あるiOSアプリに BaaSの中でも自由度が高く高機能なオープンソースな LoopBack を使ってみました。
LoopBackとは
LoopBackはNode.jsで書かれたオープンソースの APIサーバーを中心にしたBaaS用のソフトウェアで、米国の StrogLoop 社が開発とサポートしています。またStrogLoop社はLoopBackを使ったBasSのホスティングとコンサルティングも行っています。
先日行われた 国内最大級のNode.js イベント 東京Node学園祭2014 には、 StrogLoop社のCEO Issac Roth 氏も講演を行いました。
LoopBackの特徴
- Node.jsを使っているので性能が高く、スマフォアプリからのアクセスが集中しても大規模なサーバーを用意せずに対応できる
- APIサーバーの開発・運用に必要な機能を全てLoopBackで行える、フルスタックな構成
- データベースはRDB、noSQL、レガシーシステム接続などが選べる
- 自分たちのアプリに必要なAPIがモデルを定義するだけで簡単に作れる。またモデルの関連やアクセス権限管理も組み込まれていて実用的なアプリ構築に使える
- API開発用の優れたツールを持っている
- ドキュメントやサンプルコードが充実している
- 自社でサーバーを管理したくないときは StrongLoopのホスティングや、Heroku等の PaaS も利用できる
今回作成したiOSアプリ
EY-Officeでは下の構成のiOSとサーバー側を構築しましたが、 LoopBack を使ったおかげで短期間で開発できました。
初めてのNode.jsでの開発にもかかわらず、優れたアーキテクチャー、充実したドキュメントやサンプルコードなどにたいへん助けられました。
東京Node学園祭2014 には多数のNode.jsユーザーが集まっていましたが、Node.jsの識者から日本でLoopBackを本格的に使った事例は初めてではないかという意見を頂きました。
また、日本で LoopBack が使われている事を知り、CEOの Issac Roth さんも大変に喜んでくれました。