EY-Office ブログ

最近の Ruby on Rails 教育

Ruby on Rails が話題になり、ブームだった頃を覚えていますか? 人により違うかもしれませんが 2006年〜2009年くらいでしょうか。

EY-Officeも、そのブームの中で Ruby, Ruby on Railsの教育を始めました、弊社以外にも何社もが Ruby や Ruby on Rails の教育を始めました。

写真は http://www.flickr.com/photos/tomascaspers/119212744/ から 写真は ”http://www.flickr.com/photos/tomascaspers/119212744/ から

Ruby on Rails の教育はブームに乗って、流行ったでしょうか? 少なくとも弊社では No でした。現在、Ruby, Ruby on Railsの教育を行っている会社はそれほど多くないところ見ると、他の会社もビジネス的にそれほど成功しなかったのではと思います。

あのブームは何だったのか

いま振り返ると、あの当時 Ruby, Ruby on Railsに熱狂していたのは、開発者とマスコミなどだったと思います。まだまだ、国内では Webアプリケーション開発技術の中心は Java にありました。また、ネットベンチャー企業では Perl が一番使われていました。

特に慎重なマネージャーや経営層の方は、Ruby on Railsは 一過性の技術かも知れないと思っていた方も多かったと思います。それに、Java を使って Web アプリケーションを作る方法論も定着し、人材も増えてきて上手く回っていたのでは無いかと思います。

開発者から Ruby on Rails を使ってみたい! と言われても、マネージャーはリスクを冒してまで、未知の新しい技術を採用する強い理由はなかったと思います。しかがって、教育の需要もそれほど在りませんでした。

昨年くらいからの傾向

しかし、昨年くらいから弊社への Ruby on Rails教育の依頼の傾向が変わってきました。その特徴はトップダウンで Ruby on Railsの採用を検討していたり、採用を決定している事です。

しかも、ベンチャーや中小企業だけではなく、大企業からの依頼も同じです、そもそも今までは大企業からの問い合わせはありませんでした。

担当者の方に話しを聞くと 役員の方が Ruby on Rails 導入に熱心だとか、現状の Java での開発体制に疑問をもっていたりするのです。

なぜ変化が起きたのか考えてみると

この5年間で、Ruby on Rails はシリコンバレーはもちろん、日本でも色々なシステムで使われるようになり、その実力が認められたという事があると思います。

また、大企業の中のRuby, Ruby on Railsに熱心な技術者の地道な活動やアピールが、やっとマネージャーや経営層まで達したというのもあると思います。

もう一つは、世の中がITに期待するものが変わって来てたからではないでしょうか、システムが動くのは当たり前で、より魅力的なシステムが求められているように思えます。

RubyやRuby on Railsがその変化に答えてくれるのでは、という期待ではないでしょうか?

インターネットが普及した現在、生活や企業活動などで劇的に変化しています、従来のIT技術・手法では開発期間が長すぎる、また刻々と変化する利用者の要望に答える事が出来ないという問題点への解答が求められているからではないかと思います。

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