EY-Office ブログ

EY-Officeの吉田裕美が、まだ Ruby on RailsやiPhone開発を行ってない技術者や技術系マネージャー向けに、技術や教育に付いて書いています。

2012-08-27 Ruby on Railsによるプロトタイピング

システムを構築する際に、仕様決めとても重要な仕事です。皆様の会社では、お客様との仕様決めはどのようにしていますか?

下の写真の右にあるような、Excelで書いた仕様書を使いながら打ち合わせしているのでしょうか。お客様担当者がIT部門の方やITシステムの構築経験がある方ならそれも良いかもしれませんが、初めてITシステムを構築されるような場合はどうでしょうか? Excelで書いた仕様書でじゅうぶんなコミュニケーションは出来ているでしょうか?

Ruby on Railsによるプロトタイピング

プロタイプのメリット

人には想像力があるので、Excelや紙に書いた画面仕様を見せられて、出来上がるシステムを想像する事ができます。さらに、想像力を働かせ、自分たちの業務がこのシステムでうまく回るのか、効率良くなるのかなどを想像出来ます。
ただし想像力は人により大きく違います、Excelや紙に書かれた仕様書から自分たちが業務で使うイメージを正確に想像できる人は多くないと思います。ITシステムに詳しくないお客様の場合、説明を一通り聞いて気になる部分についての質問が何点か出るくらいだと思います。

仕様書ではなく実際に動くシステム、機能やデザインは完全ではないプロトタイプでも、お客様の前でデモしたり使ってもらったらどうでしょうか? お客様はすぐに自分たちの業務やビジネスでそのシステムを使う事が想像出来ます。そして、プロトタイプの問題点、間違いをたくさん指摘できると思います。

EY-Officeでの実例

EY-Officeでは、ITシステムに詳しくないお客様のシステムを作る際には、お客様のお話を聞きプロトタイプを作り、それを使って詳細な仕様を詰めて行きます。その段階で最初のインタビューでは聞けなかった重要なビジネスモデル判ったりします。

例えば ボロライディングショップ は乗馬用品を輸入して販売しているネットショップですが、ここでは在庫数0の商品をショッピングカートに入れる事ができます。
通常のショップでは在庫の無いものは売らないと思います、そこでプロトタイプでは在庫0の商品は「ショッピングカートに入れる」ボタンが消えるようにしていたのですが、ボロライディングショップの方がそれを見て、なぜカートに入れるボタンが消えているの? という質問が出ました。
ここで初めて、在庫0のものもショッピングカートに入れられて、それは「お取り寄せ」という状態になるというビジネスモデルが判りました。

このように、プロトタイプを作り、それを元に仕様を決める事により、今までEY-Officeで作ったシステムでは、納入後にお客様との間で仕様が違がうといった問題は発生していません。また、お客様もプロトタイプを見ているのでシステム導入後の運用もイメージしやすく、たいへん高い評価を頂いています。

Ruby on Rails なら

従来からプロトタイプを作ることは良いことだと言われていましたが、プロトタイプを作る工数が得られない。場合によってはかなりの部分が無駄になるということであまり実施されていませんでした。しかし、Ruby on Rails なら

  • ジェネレータがアプリのひな形を作ってくれる
  • RDB周りから表示までWebアプリの基本機能は全て用意されている
  • ログイン、権限管理、ファイルアップロードなどWebアプリで使われる部品、Gemライブラリーが豊富にある

などの理由から、プロタイプはたいへん短い時間で作ることが出来ます。また、プロトタイプ専用の言語ではないので、プロトタイプのコードはそのまま本番システムのコードとして使います。

是非、Ruby on Railsでプロトタイプを試してみて下さい。